第六回 「石井さんとシャドウちゃん」
2008年04月29日
私のパートナーは3月で7歳になった、Gレトリバーのシャドウです。2000年5月に我が家の一員になったシャドウ。ふと振り返ると、私たち夫婦と息子二人、この4人の家族の中心にいつも彼女がいたのです。
いつも帰りの遅い夫は、シャドウのしっぽフリフリお出迎えにどれだけ癒されているでしょう。反抗期、思春期だった二人の息子たちとも、「一緒にシャドウの散歩」という日々の日課のおかげで、良い親子関係がつくれたと思います。
10代の男の子が夜、母親と二人で散歩・・・なんて気持ち悪いですものね。そこに犬がいるだけで人間関係がスムーズにいく。これがまさにアニマルセラピーであり、シャドウはすでにりっぱな我が家のセラピードッグだったわけです。そしてこの幸せを少しでも他の方とも共有できたらと思い、宮地先生の活動に参加しました。
今は、月に1度、老人ホームやホスピスを訪問しています。そして、ある日のホスピス訪問で・・・お話することはできない、寝たきり状態の方の腕にシャドウの肉球を乗せた時、付き添っていらした家族の方がおっしゃいました。「わぁー、お父さんが何ヶ月ぶりかで笑ったわ!シャドウちゃん、ありがとう!」と。
私はその時の、そのご家族の笑顔を忘れることはないでしょう。
石井 昭子
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